ドイツの不登校児数と対応の覚書(2016/07/14)

不登校について夫と話すことがあったので覚書。

 

わたしの通っていた小学校は1学年3クラスあるいは4クラスくらいの中規模校でだいたい学年で2〜3人、中学校では6クラスありましたがこちらは4人くらいが不登校児という位置にいました。学年によって多い年、少ない年がありましたがその学年の荒れ具合とかはあんまり関係なく増えたり減ったりしていた印象です。わりかし「早く学校来れるといいね」の手紙を書いたり、「頑張って保健室登校しようね」という声かけがあったりしました。

調べてみたら大体小学校で全児童数の0,39%、中学校で2,76%が不登校文部科学省 平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より)とのこと。

 

ドイツ語で不登校はSchule(学校)とVerweigerung(拒否)を合わせて「Schulverweigerung」あるいはAngst(不安)を使って「Schulangst」と表記されます。不穏…。

不登校児は30万人(Sozialarbeit - Rezepte gegen Schulverweigerung (Archiv))、全生徒数が833万人(• Schüler an allgemeinbildenden Schulen in Deutschland nach Bundesländern 2015/2016 | Statistik)だからザクッと計算して、

100/x=8,330,000/300,000
x=3,6
ドイツでは全生徒のうち3,6%が不登校児とのことで日本より多いんですね!もちろん正確な数字ではないですがそれでも大きな変化はないでしょうし驚きますよね。

ドイツでは子供を学校に行かせるのは親の義務って考えが浸透していて、子供が不登校だと親が罰金を払わなくてはいけなかったり、あるいはSchulzwang(強制就学)などという制度もあるという記事も読みました。その流れで「ドイツだと学校に来ない子がいると通報によって警察が来るため不登校児が存在しない」なんて日本語の記事も読みましたが、アホか、と。警察が来ても支援学校のサポーターが来ても不登校不登校だっつーの。親から制限を受けて学校に行きたくてもいけないっていう子供を守るための対策や法を勝手に解釈してアホなことをいうのはやめた方がいいと思う。

 

不登校児のサポートについてはこちらの記事がわかりやすかったです。

www.newsdigest.de

ドイツニュースダイジェストさんはふとした時に必要な情報が掲載されているのでいつも大変お世話になってます。

 

以下はドイツの学校についての引用。(• Schüler | Statista)

 Schüler

Schüler sind Personen, die ein Schule oder eine andere Bildungseinrichtung besuchen. In Deutschland gibt es neben der Vorschule und der Grundschule die weiterführenden Schultypen Hauptschule, Realschule, Gesamtschule und Gymnasium. Außerdem gibt es Fachoberschulen, Berufsschulen und Abendschulen. 

 

ドイツの場合、Grundschule時点で勉強についていけないと留年ややり直しもあり(でも入学を1〜2年遅らせることができる制度もある)、かつGymnasiumで成績が悪いとRealschuleやHaubtschuleに転校を促されたりぶっちゃけ厳しいですよね!どのタイプの学校に進む人が多いのかっていう進学率は、調べたんですけど(絶対どこかにあるはずなのに)見つけられませんでした…。

2000年代だとギムナジウム33%くらいというのもでてきましたが古いし他の学校のパーセンテージが出てこず。2015年でギムナジウム50%、レアルシューレ23%、ハウプトシューレ12%っていう数字もありましたが信用できるソースがない。まぁでもギムナジウム進学率は上がってるんでしょうね。

 

夫によればいわゆる「補習」としての"Nebenhilfe"という制度もあるらしいですがこれは不登校児に対する公的なサポートというより学校に行っていても勉強についていけない子供が利用する家庭教師レベル(先生は親戚の頭のいい子、などが務めるのが多いらしいし)だそうでやはり不登校児に対するサポートは日本の方が上かなぁという印象は持ちます。

 

夫の意見は「Guter Mensch für Gesellschaftになるためには学校に行くべき」で「不登校なんて自分たちの子供には絶対許さない」

わたしは「勉強をしないのはダメだけど、学ぶ場所は学校でなくてもいい」「不登校になる理由は千差万別だから不登校になったからダメとかは理解できない」

 

ドイツと日本では不登校児に関するイメージも、学校に行かないことでキャリアが途切れるという感覚も全く違うのでしょうが、こんなに不登校児に対する反感があるとは思ってもおらずとても驚きました!
特にドイツは20歳30歳で仕事を辞めて大学に戻ってもキャリアに傷がつくだとかがなく、転職に関しても「して当然」くらいな考えを持っている国なので学校に関してもそこまでめちゃくちゃキツい締め付けはないだろうなと勝手に考えていました。

Haubtschuleに行ってしまうと大学進学については絶望的になるとのことでそういうところかな?とも思ったのですが、別にドイツは大学進学しなくても仕事を見つけるための専門学校やAusbildungなんかが充実しているし構わないのでは…?という気持ちもあり。

 

実際まだ子供の予定もなくてドイツで子育てするかわからないのになぜこんな話をしているんだという感じですが、お互いに思っていることを言うておくというのは別に悪いことではないし、お互いにお互いの意見を否定したいだけではないやりとりだしその時になったら(なるかどうかわからんし)また夫と話したいと思います。

 

www.moae.jp


ごめんな (ミドリカワ書房

 

 なんとなく言葉の端々で感じ取っていただいたかもしれませんが私自身も元不登校児で、「あの時期に壊れるまで頑張らんでよかった」と感じているので不登校は選択肢のひとつとして認められていいんじゃないかと思っています。2年くらい学校に行っていない期間がありましたが家でめっちゃ勉強して進学、ドイツでアルバイトしてやりたいことやって税金払って生きています。行きたくない学校に行って精神を病むより自宅やサポート施設でのびのび勉強に集中できたのはわたしにとってプラスでした。

わたしは逃げましたしそれを肯定しています。そういう人も、いるんですよ。

 

 
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